各社の逆浸透膜浄水器の性能と価格差について

 

世界的に見ると逆浸透膜方式の浄水器はかなり普及しておりアメリカなどでは 70%程度の普及率となっていますが日本では他の方式が先行していた事もあり普及が遅れています。
普及が遅れている原因としては価格が非常に高かった事が挙げられます。 10年以上前から30万円台のまま全く変わらず販売されていました。
20万以下の製品が販売されるようになったのはここ数年です。

他の原因としては日本の水の水質が他の国々に比べ良いという認識があり 水に対する関心が低かった事が挙げられます。カルキ臭が減少すれば 良いという考えがあり、取り付けが簡単で価格の安い製品が普及しました。 大手メーカーが参入していない事も普及が遅れている要因の1つです。
工業用分野、医療分野、レストラン、ホテル、飲食関係などではかなり普及しています。自衛隊のイラクの支援活動で逆浸透膜方式の浄水器を持ち込み利用しています。 川の水や海水から純度の高い飲料水を作れます。他の方式は真似はできません。 最近はスーパーなどが客寄せの目的で無料で配布している例も多く見かけます。

近年、水に対しての関心が高まり、ミネラルウオーターや天然水などが かなり人気で飲料用にミネラルウオーターを購入される方が非常に多くなっています。 国産の多くのミネラルウオーターや天然水に含まれるミネラルの量は 非常に微量ですのでミネラルの補給というよりカルキ臭のない美味しい水という 意味で人気になっているようです。

現在、逆浸透膜方式の浄水器は多くのメーカーやショップから多くの製品が販売されており家庭用の製品に限定しても10万円台前半〜30万円後半まで様々です。 この価格差は何処から来るのか疑問に思われる方も多いと思います。

はっきり言って性能差は殆どありません。浄水器本体は各パーツの集まり(フィルターハウジング、タンク、フォーセット、ポンプ、フィルター等)ですので、それぞれのパーツのメーカーや機種が同様であれば性能差は存在しません。 当社は以前、自作パソコンを販売していましたがパソコンのパーツ構成と非常に似ています。良いパーツで適切なバランスで構成を組めば良い製品が出来上がります。

生成される純水の品質は逆浸透膜フィルターの性能で殆ど決まります。前処理用の複数のフィルターは逆浸透膜を保護する意味で使われていますので最終的な水質には殆ど影響は ありません。(メンブレンフィルターの寿命には影響しますが)やや大き目なゴミや赤サビ、塩素などを前処理用のフィルターで除去しています。

純水と廃棄水の比率は重要で排水より純水の生成量が多くチューニングしてしまうと高価な逆浸透膜フィルターが短期で寿命になってしまったり、フィルターが詰まって水質が急激に悪化してしまいます。定期的にTDSメーターで水質をチェックしていれば気が付くのですが知らずに使っていると浄化されない水を飲み続ける事にもなりかねません。

大手の代理店の製品でないと故障の際に心配と思われている方も多いと思いますが実際に壊れたとしても構成パーツの中の1つのパーツに過ぎませんので、その部分を新品交換したとしても大した出費にはなりません。ポンプが最も高価なパーツですが2万円程度で交換可能です。 パーツ単位での交換が可能です。


逆浸透膜浄水器はミネラルを取ってしまうので体に悪いと書かれているサイトがありますが
除去率が悪い浄水器の負け惜しみというか言い訳です。ミネラルはカルシウムとマグネシウム
だけではありません。重金属を含む多くの危険物質もミネラルです。体に良い物質だけを残す
様な都合のよいフィルターは存在しません。

ミネラルは自然の食品から取る事が基本でありベストな方法です。野菜、海草、豆類、大豆加工食品、乳製品などミネラルを豊富に含んだ食品は沢山あります。飲料水に含まれるミネラルの量は微量な上に、吸収率が非常に悪いため殆ど役には立ちません。 食事が不規則になりがちの方などには定期的にミネラルが補給できるサプリメントとしてカルシウム、ビタミンCなどを補給するのも良い方法だと思います。これらの錠剤はかなり安く販売されています。

勿論、食品から取るミネラルがメインで有りサプリメントは補助的な使い道になります。

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